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エンブレ時の、ギア選択と燃料カットについて(2004/09/28)
■テストの意義
暫く間が空きましたが、2回目のテストとなります
今回は、「エンジンブレーキかければ燃料カットされるって言うけど、何か条件は有るの?」という
疑問へのヒントになればと思います
ちなみに、アクセルを離せば燃料カットされるわけではないのです。
ある一定の回転数以上で、完全にアクセルを離した時のみ、燃料カットが働きます
常々、CAMP計からの目視での読み取りで、なんとなく解ってはいた訳ですが、シッカリとしたデータ取りが出来てませんでしたので
ここいらで真面目にデータを取って見ました
ちょっとテスト環境・・・というか、テスト方法に自信がありませんが、解釈は各位の責任をもってお願いいたします・・・。
■テスト環境&方法
愛車を利用します(Curren ZS SportsSelectino 2000cc 5MT)
データ解析はCAMPを利用します (ここまではお約束の文面)
残暑とでも言うべき季候。
9月28日、29日の2日に分けて実施しました
28日は、気温20度前後の夕刻(16〜17時)。、29日は気温28度前後の日中(12〜13時)に実施しました。
湿度は低く、サラサラした空気でした。
場所は、近所の山にある、おあつらえ向きの下り坂・・。(笑
一応、28日と29日は、勾配の違う坂道を利用しています。
ともに、2速でも加速して行くような急勾配です。登る際には2速。速度さえ乗っていれば3速でも登る程度です。
テスト方法は・・・
坂道を下り、エンストしない程度の速度になったら各ギアへシフトアップします。
そこから先は、アクセルを全閉とし、下り勾配の惰性のみで加速。燃料カットがされるポイントを探ります。
エアコン使用時、非使用時をテストします。(エアコンはA/Cを利用します)
最初は、平坦路でいくつかの回転数を選択してアクセルを全閉にしてみて、どの回転で燃料カットが働くかをメモする
つもりでしたが、対象となる回転数を探し出すのに骨が折れそうな事・・・。
何より、前方不注意で危険になりそうな気がしたので止めました・・・。誤差も多そうですしね (^^;;;
※CAMPは設定によって、警告音を出すことができます。今回は燃料噴射量が0cc/min以下になったら音を出すようにしてテストしましたので
至極安全にテストが出来た・・という点を手前味噌ながら付け加えて置きます。安全第一ですね♪
■とりあえず、一定以上の回転数じゃないと燃料カットされないという証拠について・・・
これが理解されていないと、何のために閾値となる回転数を出しているか分からなくなりますので・・・・
念のため、確認の意味をこめてまずは、こちらのグラフをどうぞ・・・
縦軸に、回転数[rpm]と燃料消費量[cc/min]をプロットしています
横軸は時間です。1間隔0.1秒です
29日(気温28度)の、2速でテストしている時のデータ。エアコンはOFFです。
テストの帰り道、非常にゆるやかな坂道(2速でゆるやか〜にエンジンブレーキが効く)でのデータです
(上記のテスト条件・・・の坂道とは違う場所です。)
回転数(赤色のグラフ)の山と、燃料消費量(青色のグラフ)の動きに注目です!
最初の山を見て下さい。
アクセルを踏み加速する事により、回転数が上がっています
ある程度回転が上がった所で、アクセルを全閉にしますが・・・・。燃料はカットされていませんね!
2度目の山も同様です
が・・・
最後の山だけは、アクセルを全閉にした後、燃料がカットされています!
これが、閾値となる回転数で、今回の調査対象です♪
■燃料カットが働く周辺の動きについて・・・
まずは、こちらのグラフをどうぞ・・・
縦軸に、回転数[rpm]と燃料消費量[cc/min]をプロットしています
横軸は時間です。1間隔0.1秒です
29日(気温28度)の、5速でテストしている時のデータです。エアコンはOFFです。
今回のテスト環境では、下り坂をアクセル全閉。惰性で下っていますので、徐々に回転数が上がっています
興味深いのが、燃料カットに突入する寸前に、一瞬燃料が多めに吹かれている事です
各ギアで同じ現象が読み取れます
この現象が、3S-GE独自のものか他のエンジンでも読み取れるのかは現時点では解りません・・・
又、この現象の起こる前の回転数を取るか、実際に燃料カットされた回転数を取るかでデータが少しブレる事になりますが、
今回は、実際に燃料カットが始まった点の回転数と速度を書き出しました
■気温と勾配によって誤差はどの程度かを確認・・・
今回、2日に分けて、同じデータを取っています(クーラOFFの場合のみ)
それは、テスト環境の違いが何か誤差になってでるかな?と思ったからですね
さっそくこちらのグラフをどうぞ・・・
左は28日(気温20度、29日よりは勾配ゆるい)の時のもの。右が29日(気温28度、28日よりは勾配キツイ)の時のものです。
縦軸に回転数[rpm]、横軸に速度[km/h]です。各ギア毎にデータをプロットしました。
これを見るかぎり・・・・
「今回程度の条件差では違いが現れない」ということにします
ていうか、何の条件で変るのか・・・と言うのが、現時点では解りません(涙
教えて下さい・・・ (気温?気圧?湿度?)
一応、5速の際に、若干ながら右のグラフの方が高い値が出ていますが・・・それこそ誤差かな?と(^^;;;
真夏は?雨の時は?
という奴は、またいずれ試しましょう・・・
■エアコンを使わない場合の燃料カット開始回転数について・・・
と言う事で、(今回は)勾配とか気温は棚に上げよう!という事になりましたので・・・・
データが綺麗な29日のデータを元に解析を進めて行きます
もう一度、グラフを出します(上の節の右側と同様です)
縦軸に回転数[rpm]、横軸に速度[km/h]です。各ギア毎にデータをプロットしました。
ざっと平均を見てみると
5速・・・・43.5km/h(1360rpm) 【サンプル数5】
4速・・・・35km/h (1360rpm) 【サンプル数6】
3速・・・・30km/h (1520rpm) 【サンプル数3】
2速・・・・21km/h (1610rpm) 【サンプル数8】
という感じです。
ただ、実際の走行シーンで、ここまで細かな回転数なんて見ていることはできないと思いますけど(安全運転しましょう)
■エアコンを使っている場合の燃料カット開始回転数について・・・
次は、エアコンを使っている時の様子です
こんな感じになります・・・
縦軸に回転数[rpm]、横軸に速度[km/h]です。各ギア毎にデータをプロットしました。
ざっと平均を見てみると
5速・・・・58km/h (1800rpm) 【サンプル数2】
4速・・・・46km/h (1805rpm) 【サンプル数4】
3速・・・・35km/h (1820rpm) 【サンプル数3】
2速・・・・27km/h (2000rpm) 【サンプル数7】
という感じです。
3〜5速がほぼ同一の回転数で並んでいますが・・・
たぶん、これより下の回転数から燃料カットしていると、エアコンのコンプレッサーを回しきれない・・・のかな?
どうなんでしょ?
とりあず言えることは、
エアコンONの時は、OFFの時よりも高い回転数からアクセル全閉しないと燃料カットが始まらない!
という事ですね♪
■まとめ!
この結果を見て、運転をどうしようか・・・という事は、実はまだ話せません。
それは、「じゃぁ、どこまで燃料カットが続くの?」という謎が解けてないからですね
というか、公道での運転状況は臨機応変の繰り返しですから、どれだけ調べても答えは無いんでしょうけども・・・
とはいえ・・・
それぞれのシーンに置いて、「あ!減速しなくちゃ!」と思った時。
その減速の手段として、エンジンブレーキを選択する場合。
各ギアに置ける、燃料カット開始速度(というか回転数)以上であるかどうかを見て貰うと
今、燃料カットしているのかな?という事が解るかと思います♪
それはすなわち
エンジンブレーキによる減速で事足りる減速シーンに置いて、どのギアを使えば燃料カットを併用しながら
減速が出来るか?というヒントになると思います♪
どのシーンで使うかは、各位におまかせいたします・・
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