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巡航時のギア選択と燃費について(2004/08/19)
■テストの意義
記念すべきCAMP計導入初めての解析対象は「巡航時のギア選択と燃費」についてです
言い換えると「経済速度ってどこ?」という事になります
普段、流れの良い道をマイペースで走行する自分にとって、もっとも知りたい情報です
今回は、テストデータの関係から、時速50km〜時速70kmの範囲でのみのデータ取りとなっていますが
機会が有れば、30km/h〜40km/h、80km/h〜の情報も追加できればと思っています
■テスト環境&方法
愛車を利用します(Curren ZS SportsSelectino 2000cc 5MT)
データ解析はCAMPを利用します (ここまではお約束の文面)
気温26度の夏の夜、信号のさっぱり無い某道路にて・・・・
(上記、高速道路と捉えて頂いても良いですし、一般道路と捉えていたいてもOKです。要するに明言したくないだけで・・・)
各ギアにて、50km/h、60km/h、70km/hの速度が維持できるように一生懸命頑張ります
アクセルがゆるくて減速傾向にあるデータ、速度を補完しようとアクセルを踏みたしているデータは解析時に除外してあります
※CAMP計の燃料補正が完璧では無い為、数値的には少し信頼置けません。悪魔で、絶対数値ではなく関連性を見るにとどめて下さい
■回転数による消費燃料について・・・
まずは、こちらのグラフをどうぞ・・・
縦軸が、燃料消費量[cc/min]、横軸に回転数です
今回のテーマは「ギア」なので、各ギア別にデータを示してあります
これを見るかぎり、回転数と燃料消費量はほぼ比例に近い関係にあるのかな?という事が読み取れます
で、低いギアの方が少ない燃料で回転を維持できる事が読んでとれます
まぁ、ギアという物を考えてみると、これもまた納得の結果かなと思います
とはいえ、これからの燃費解析に対しては、それほど大きな意味のあるデータでもないんですけども(笑
ちなみに、このグラフを利用して、誤差ッポイデータの除去を実施しました
ってのもあって、おのづと比例っぽくなるんでしょうね (^^;;;;
■選択するギアによる速度と燃料消費量について・・・
続いては、速度と燃料消費量の関係です
さっそくこちらのグラフをどうぞ・・・
縦軸が、燃料消費量[cc/min]、横軸に速度[km/h]です
やはり「ギア」別にデータを示してあります
これを見るかぎり・・・・
高い速度においては、高いギアを利用する方が燃料消費量が押さえられている事が解ります
で。
なんとなく比例っぽく綺麗にデータが並んでいるなぁ・・・という気もします
ただ、これについては40km/h辺りのデータも取得してみないと何ともいえないですね
もしかしたら、グラフがクロスするかもしれませんね
とはいえ、40km/h程度の速度になってくると、ギアを切り替えても回転数に大差は出ませんので
誤差の方が大きくなってしまうかもしれません・・・・(汗
■選択するギアと瞬間燃費について・・・
最後に、ようやく待望の「ギア別、速度と燃費」のグラフになります
縦軸は燃費[km/l]、横軸が速度[km/h]です
やはり「ギア」別にデータを示してあります
さて。気づきますか?
特に、黄色の5速のデータに注目です
全体的に「大差が無い」というのが正直な感想です
ただし。
平均値をサンプリングしますと
50km/h時の燃費は18.27km/l
60km/h時の燃費は18.68km/l
70km/h時の燃費は17.84km/l
のように、60km/hが一番燃費が良いという結果になります
つまり、「お好きな速度で良いので、とにかく少ない燃料で移動して下さい」と言われた場合
かたくなに60km/hを守るのが一番良い燃費を出す方法だといえるかと思います
ただ、データは「速度を維持する為に、細かなアクセル操作が入っている」のも事実ですし
それらによる誤差データを除去しきれていない事も事実ですので、単純な平均を取ってよいものかも悩みます・・・
また、そのうち解析しますが「世の中には、坂道、他車、信号」等の要素が有りますので、
上記は悪魔で巡航条件と言う事で見て貰うのが言いと思います
しかしまぁ、この車、60km/h定地燃費でてませんねぇ・・・17万kmはご老体ですねぇ
■まとめ!
回転数による消費燃料の違いとか、速度による消費燃料の違いとか・・・色々調べては見ましたが
燃料消費量は[cc/min]。つまり、時間辺りのデータとして取得していますので
ゆっくり走って、瞬間の燃料消費量を押さえても、時間がかかっているので、トータルでは燃料を食っていたり
逆に、はやく走っても、瞬間の燃料消費量が多いために、トータルではやはり燃料を食ってたりする訳ですね
そういう意味で、「速度」という要素から「単位時間辺りの移動距離」を求めて「区間燃費」としてやらないと
結局全体像は見えないことになります
で。
今回は、一番バランスが良いと考えられるのが、60km/hだという事になりました
ただし、繰り返しになりますが「世の中には、坂道・他車・信号」等の複雑な要因が有りますから
この解析結果は「平坦な道をひたすら巡航する時の経済速度」と捉えるのが無難かと思います
最後に
カタログ燃費に「60km/h定地走行」ってあるだけ有って、こいつが一番良くなるようになっているのかなぁ?
というのが正直な感想でした (笑
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